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外国の小中学校の時間割

 前回の記事で、外国出身の児童生徒を指導するには、「その子が持っている学力を分析・診断」して、指導計画を策定しなければならないと書いた。その診断・分析の基礎になるのが、出身国での小学校・中学校の時間割である。

 私は千葉市日本語指導通級教室に勤務していた時に、生徒から時間割の聞き取り調査をしていた。それをまとめたのが、pdfファイルの表である。ただし、表の中にも書いておいたが、生徒自身が詳細に覚えていないことも多かったので、正確で完成されたものというわけではない。

 しかし最も重要なことは、「この国・地域の出身の子どもの学力はこうだろう」という先入観を持たないことである。表を見れば分かるように、日本の学習指導要領のような統一的な基準がなく、同じ国・地域でも、学習する科目が違ったり、ひとコマの授業の長さも異なったりする所もある。極端な例では、出身地では学校に通っていなかった子どももいるかもしれない。この表を見て、児童生徒一人ひとりの学力を個別的に診断・分析する必要性を理解していただきたい。




 
 
 

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